この新しい「人体解剖カラーアトラス 原書第７版」は，優れたチームによる40 年に及ぶ研究の完成形である．
本書は「頭部からつまさき」へという一般的な順序で並べられている．頭頸部の章（脳を含む）に続いて脊柱と脊髄，それから胸部，上肢，腹部と骨盤，下肢，最後にリンパ系となる．どの章でも最初に骨格標本を示し，つぎに解剖所見が続くが，オリエンテーションがつくように体表解剖と合わせて示説してある．構造物にはすべて番号を付し，写真の横にその用語を列挙してある．引出し線の先端の矢頭は，構造物が矢印の向こう側にあって見えないことを示している．本文は，すべてを解説するつもりではなく，解剖の方法の説明に必要な事項に限定した．
