いまやABG 分析は,急性の内科的および外科的な問題に対する患者の評価と管理に不可欠な役割を果たしている.
動脈血液ガスの知識を丸暗記ではなく病態生理で解釈することにより,パワフルな知識となり臨床現場での強力な味方となってくれる.
基礎医学の知識を思い出しながら動脈血液ガスを勉強していくのは難しい,と考えている人にはこの本をぜひお勧めしたい.イラストとわかりやすい解説が理解を助けてくれる.この本によって,日本の医学生が「徹する性質」により動脈血液ガスの最も重要な知識を獲得して,患者さんのケアに生かして質の高い医療を展開していくことを期待している.