心臓の聴診は習得するのが最も難しい技能の1 つで,この分野で必要とされるものはきわめてわかりにくい.教育は伝統的には,ベッドサイドでエキスパートが身体徴候を説明し,学習者が“理解しているよ”ということをうなずいているといった儀式的な形で行われていた.習得された主な技能は,煙に巻かれているにもかかわらず理解しているようにみせる能力である.この教育方法では,教育する者もされる者も,各々の心周期における特定の音響特性を理解しているか確認することができない.
本書は,まるで都合のよいときに教えてくれる循環器専門医がいるかのように,聴診の技術を学習する機会を読者に与えたいという思いから,執筆したものである.心音を聴くときに自問自答する疑問を紹介する短い,親しみやすい書籍となっている.
また,実際の患者で記録された心音を収録したインタラクティブソフトウェアと併用することでよりいっそう理解が深まる.
【インタラクティブソフトウェアご利用にあたって】
※本ソフトウエアはパソコンのブラウザでのご利用が前提となります.
(1)インタラクティブソフトウエアは,「付属ファイル」(Ancillary)タブから,HeartSouonds.zipをダウンロードのうえ,解凍先をデスクトップとして解凍してください.解凍すると「MadeEasy-HeartSounds」というフォルダができますので,解凍されたファイルの中にある「start.exe」を実行すると開始します.
(2)MacOS X(PowerPCのソフトウェアが利用可能なMacintosh)でのご利用方法:(1)のzipファイルに加えて,「macstart.zip」もご利用のPCにダウンロードいただき,解凍してください.解凍後にできる「macstart」を(1)で作成したデスクトップにある「MadeEasy-HeartSounds」フォルダにコピーしてください.macstartをダブルクリックするとインタラクティブソフトウェアが起動します.
(3)本ソフトウェアは英語版のみの提供となっております.
(4)「QUIT」ボタンを押すとソフトウェアを終了します.
※動作確認済みOS:Windows7 SP1,Windows8.1,Windows10,MacOS X 10.4.11.
※MacOS X 10.6以降での本ソフトウェアのご利用にあたりましては,別の形式での提供となりますので,「付属ファイル」(Ancillary)タブのHeartSounds_mac10_6.pdfをご覧いただきますよう,お願いいたします.